日光オフでさんざん試乗させてもらった翌週、お礼も兼ねてシマヤに行きました。社長にお礼を言うと、別に気にもしていない様子。それよりも、Eliseの素晴らしさを一生懸命伝えようとしている感じでした。
他のショップには行ったことがないので分からないのですが、シマヤは居心地がよく、つい長居してしまいます。コーヒーを何杯も御馳走になってしまいました。間近でEliseを眺めながら社長と話しをしてると、時の経つのも忘れてしまいます。
妻には呆れられながらも、毎週のように通うようになってしまいました。始めの頃はグレードを選んだり見積りを取ったり、即納はどれだ、とか、何色だったら数ヵ月待ちだとかいう話しをしていたのですが、そのうちただコーヒーを飲んで話しをしに行くだけ、みたいになってきました。
当初、金額を考慮すると111(160psの中間グレード)が限界かな・・・と考えていました。←妻の意見も聞かずに・・^^;
もちろんExigeに憧れていたのですが、なにせEliseシリーズの最高グレードでした。金額も私にとってかなり高額になってしまうので、無理だと考えていたのです。
スタイリングの面から見ると、Eliseシリーズはリヤ廻りがスッキリとしていて好印象であり、Exigeはリヤにハッチが付いていてボッテリした感じですが、フロントはExigeの重厚完、イカツさの方が気に入っていました。
スペック面で見ると、以前ターボ車に乗っていたこともあり、ある程度のパワーは欲しかったので160psの111か、192psの111R、若しくはExigeがよいと思っていました。
妻の意見としては白いEliseがよく、安全面からABSが付いていた方がいい、とのことでシマヤに展示してあった白い111Rがお気に入りでした。
私としては、Exigeと111Rで悩みました。ABS付きはこの2グレードしか無かったのです。悩んだのはスタイリングの面と、Exige専用カラーのクロームオレンジ、そして値段でした。オープンに関しては、別にどちらでも良く、オープンになればなったでそれもいいかな、位でした。しかし、この時は勝手に悩んでいるだけで妻の許可は降りてなかったのです^^;
といった感じで、季節は夏から秋にうつり変わって行きましたが私はあいかわらず毎晩のように勝手に悩んでいたのです・・・妻の中では、かなり重大なレッドアラートが鳴り響いていたことでしょう^^;
Eliseについて調べているうちに見付けたElise Owners Siteで、毎月第一日曜の早朝に台場でオフ会(朝オフ)を開催していることを知りました。
台場は自宅から非常に近く、一辺参加してみようか、と言うことで10月の第一日曜日に早起きして親のロードスターで参加してみました。たくさんのElise,Exigeを生で見ることが出来るいい機会です。
ロードスターをEliseの列に紛れて停めたのですが、この時のロードスターは車高がかなり高く感じられ、かなり浮いた存在になっていました。いま考えると、別の場所に停めればよかった・・・
朝オフは、ただ集まってダベるだけの、だれでも気軽に参加できるオフ会です。気軽というだけあってかなりの台数のEliseが集まっていました。私はこの日、Eliseオーナー予備軍として自己紹介しました。この時、朝オフ会長のひろひろサンが家の近所に住んでいて、かつて近所で目撃してあこがれていたEliseは彼の物だと言うことがわかりました。
秋も深まり始めた10月下旬、シマヤのoyajiに誘われて千葉の養老渓谷にあるシマヤ山荘、昭平庵に行くことになりました。昭平庵は千葉の山奥にあるシマヤ所有の山荘で、本業の酒屋で酒好きな人に宿泊してもらったりしている施設です。
今回は一泊の予定で、囲炉裏を囲んでおいしい料理、酒に下鼓をうちながら車談義に花を咲かせました。おかげで、他のEliseオーナーの方々とも打ち解けることができるようになりました。
昭平庵とは別に、何度か昼飯や晩飯を御馳走になったこともあります。だんだんと、シマヤで車を買わなきゃ悪いような気分に・・・後から聞いたのですが、私からは車欲しいオーラがかなり出ていた見たいですね。商人の感というやつでしょうか・・・
本当は他のショップも何件か回ってみるつもりでいたのですが、シマヤのoyajiの人柄と店の雰囲気が気に入って(決して接待に負けた訳ではありません!)、車を購入した今でも他のショップには行ったことがありません。
高額な車、それも実用性無しの2シーター趣味車を買うにあたって一番高いハードルは、妻でした。これは他のご家庭でも同様だと思います。女性は現実的と良く聞きますが、本当にそう思います。
私は毎週シマヤに妻を連れて行き、シマヤ得意の酒接待(妻は結構酒好きです)、毎日飽きもせず(本当は飽きてたけど)Elise本を眺めて某チワワみたいにウルウルした目で妻を見つめてみたり・・・そう、泣き落としです。夢を手に入れるには手段を選んではいれません。
妻はそんな毎日に嫌気がさしたのか、「じゃあ・・・Elise買う?」とポロリ。愛してるぜ、ハニー。一生俺についてこい! いや、ついて行きます・・・といった気分で私は舞い上がりました。
さて、購入に向かって夫婦の意見が一致しました。一致じゃないかも知れませんが、少なくとも私はそう思うことにします。後は具体的にグレードを決めて行くことにします。
グレードの決定に際しては、かなり悩みました。基本的にはイギリス本国に発注した場合、納車まで数ヵ月かかります。そんなに待つのが嫌なせっかちな私は、シマヤの在庫、若しくはLCI(輸入元)が発注済みで比較的早く入港予定の車両のなかから選ぶことにしました。
候補は次の通り
上記でも分かるかと思いますが、自分の中ではほとんどExigeで決まっていました。ただ、妻が白い111Rを気に入っているのと、Exigeの場合高額になってしまうのが気になります。
しかし、シマヤのoyajiが一言、「111Rに15万足すとExigeの値段になるし、111Rにハードトップを付けたらExigeの値段を上回るよ」と。そうなんですよね、非常に微妙な価格設定(※)、と言うか、そう考えるとExigeの値段がかなりお徳プライスに見えて来ました。(金銭感覚がマヒしてます)
Eliseシリーズは、ボディカラーによってもオプション価格が適用される場合があり、次のように設定されています。
先の購入グレード候補の中では、ソリッドカラーはOld English White及びSuffron Yellow、メタリックはStorm Titanium、Exige専用はChrome Orangeです。
結局、グレードはExigeに決めました。自分が本当に欲しいのはどれか?という観点から考えた結果です。
次に問題になるのが、カラーです。本当に悩みました。どの色でもカッコいいんですよ。当初、追金無しで爽やかなイメージの白に決めたのですが、その事をシマヤに伝えに行ったところ、ちょうど売約が決まったとのことでした。残念。
次に選んだのが黄色です。これも追金無しのカラーだったのですが・・・でも本当に欲しいのは20万円のオレンジなんだよな〜。ガンメタは、どうせ派手な車に乗るんだから、色も派手なヤツにしよう!と決めたので候補から外れました。スパルタンなイメージでカッコよかったんですけどね。
なんだかんだで数週間悩んだ末に、最後はシマヤのoyajiにアミダくじで決められました^^; 最終的にはオレンジで、しかも、ツーリングパックという快適装備オプションもついている物でした(オレンジはツーリングパック付きしか在庫がありませんでした)。
結局、Eliseシリーズで一番高額な組合せで買ってしまいました・・・。でも高い買いものだし、長く乗るつもりだったし、後悔はしたくなかったので妥協しないで良かったと思っています。(今ではExigeにはパフォーマンスパックと言って、走りに重点を置いたグレードが出たため私の買った組合せは一番高額ではなくなりました)
さらに、購入してしまってからでは改造することが許されないので、一緒にチタンマフラーも付けることにしました。マフラーを交換してからの納車となる予定です。
これはLCIでも気付いたらしく^^;、後にExigeの価格を改定して20万円近く値上げしています(建前上の理由はポンド高による)。私が購入したのは価格改定前のモデルです。
上記で買った買ったと書いてありますが、正式な契約はこれからです。
12月のある日、シマヤに手付金10万円^^; を持って行きました。これでオレンジ号にツバを付けたも同然です。
年が明けて1月17日、地元の警察署に車庫証明の申請に行きました。2日程して車庫証明の書類が揃いました。
1月26日、頭金と車庫証明の書類をシマヤに持参します。残金はローンにて・・・。ローン会社から直接シマヤに振り込まれる予定です。これにて、正式に売買契約を交わすことができました。あとは納車日まで数日間苦しむだけです^^;
頭金を入れた段階で、希望ナンバーは既に申請済みなので発行され次第納車できると言われました。Exigeは高速の料金所でかなり辛いと聞いていたので、納車してすぐにETCを取り付け(※)できるよう、ネットで購入の予約をしておきました。車検証は登録が完了したら店にFAXすることになりました。
シマヤでは納車時ガソリン満タンでした。そして、現在ではさらにコーティング、ETCがサービスで付いているそうです。
1月31日、シマヤからナンバーが決まったとの連絡がありました。納車日を確認すると、2月2日に登録に行き、2月3日に納車できるとの事でした。
2月2日、シマヤに電話して、登録が完了したらETC登録の為に車検証をコピーしてもらうようにお願いしたところ、なんとその日のうちに納車できるそうです。もう、待ち遠しくて気絶しそうでした。
2005年2月2日の午後3時半頃、私のExigeは無事に納車されました。
私は、納車は車をローダーに積んで来るものと思っていました。そして、車がローダーから降ろされる様子を写真に納めようと考えていたのですが、なんとシマヤのoyajiがExigeを運転して家まで来ました^^;
拍子抜けした私は写真撮るのをすっかりわすれてしまいました・・・どうもローダーが全部出払ってしまったため、自走での納車(※)となったようです。ところでoyajiさん、どうやって帰るの? との問いに、「電車で帰るから、駅おしえて」だって・・・
仕方がないので、納車されたばかりのExigeにのってシマヤまで送って行くことにしました。これって・・・・^^;
oyajiをシマヤまで送り届けると、せっかくだからコーヒーを飲んで行くことにしました。いつもとカワリマセンネ。しばらくダベってから、今度は一人で運転して無事に家までたどり着くことができました。
ちょっと波乱含みの納車となってしまいましたが、今となってはいい思い出です。
(※)普段はローダーに積んでの納車か、シマヤ店頭での引渡しだそうです。自走での納車は特殊な例です・・・