E x i g e  A v e n u e

Exige

F1でも有名だったイギリスの名門自動車メーカー、Lotus(ロータス)。そのLotusがリリースした軽量オープンスポーツカー、Elise(エリーゼ)。

Exige(エクシージ)は、Eliseをベースとしてクーペスタイルを与えられ、Eliseよりもさらにスパルタンに仕上げられた車です。但し、ExigeはS2になってからは、Elise 111Rのカウルを変更して足回りを少し固くしただけの少しおとなしいモデルになってしまいました。その分、普段の街乗りでは快適にドライブすることが出来ます。しかし、おとなしいといっても国産車では味わえない刺激に満ちています。

このページでは、私が所有するS2 Exigeについて、車両および、購入に至った経緯などを紹介してみたいと思います。



Contents

この車に興味をもったきっかけ
この車を購入するまで
Exige Avenue 外伝(妻の嘆きブログ)
ガレージシマヤ探訪
シマヤ整備部門 "TiRacing" の紹介
ワイドブルーミラー装着
ルームミラー(microMIRROR)装着[2005.10.26]New!

簡単なインプレ

サイドシル

ドアを開け車に乗り込もうとするとぶ厚くて高いサイドシルが非常にジャマです。ヨッコラセと跨いで乗り込む必要があります。このへんは国産車では考えられない造りです。

車内に入ってみると苦労して乗り込んだ割には、RX-7などのような適度な包まれ感というのはまったくありません。車の横幅がありますがサイドシルが厚いため室内空間は狭いです。右と左のシートがくっつきそうな位、寄ってます。大男が二人乗ると運転しづらそう。

エンジン、ミッションがトヨタ製というだけあって、発進にはまったく気をつかいません。シフトストロークは長めですが節度があって悪くはないです。クラッチは重くも軽くもない、といった感じです。ミッションのギヤ比が変なところでクロスしていて、肝心なところでワイドな気がします。サーキットで使えば多少は違うのかも知れません。あ、私の腕が悪いから??

この車、パワステが付いていないので据え切りしたときは重いですが、車が少しでも動いていればまったく問題ありません。むしろダイレクト感が好印象です。

走り出してみると、マフラーを換えているからなのか、後方からの排気音がやけに大きく感じます。オーディオは音量を上げないと聞こえません。高速道路を走るとほとんど聞こえなくなります。

後方視界

後方視界は非常に悪く、バックするのには苦労します。ただ、普通に走っていれさえすれば少ない視界からでもある程度の情報が得られるので、慣れてしまえばあまり苦にはなりませんでした。

エンジンは6200rpmからカムが高速側に切り替わって、それまでのイメージとはちがい暴力的に豹変します。回すと快感です。逆に、カムが切り替わるまではモッサリしたエンジンフィールでトルクも無く、あまり面白くありません。2st的な気もしますが、高回転をキープしてると免許が無くなりそうです・・・

峠を走ってみると、アンダーステア気味でした。きちんとフロントに加重を掛けていないと曲がり難い感じがします。但し、アンダーが出てもアクセルを抜くとうまく曲がれます。ミッドシップは挙動がピーキーなイメージがあったのですが、この車はリヤが流れても唐突な感じではなく、非常にコントロールしやすかったです。峠を走った印象はヘタレな私が感じた事なので、本当は違うのかも知れません。

結構気にする人が多い雨漏りですが、これは個体差が大きい見たいですね。私のはほとんど漏ったことがありません。洗車の時に強く水を掛けると漏りますが、土砂降りのなかを長時間走行した時にはまったく漏って来ませんでした。この辺りは、年々クオリティが向上しているようです。


外装

外装

Exige、と言うかEliseシリーズの外装はFRPというプラスチックの一種で出来ています。ぶつけるとへこまない代わりに、割れます。でも錆びません。妻を説得するときに、「Eliseはアルミとプラスチックで出来てるから錆びない。だから、長く乗ることができる。」と言っていました。まあ、足回りやブレーキなど強度を必要とする部分は鉄も使われてますし、アルミも鉄ほどではないにしろ、ある程度は腐蝕する可能性がありますけど・・・

ボディラインは抑揚が強く、国産車ではまず表現できないようなデザインが気に入っています。EliseがS1の時はどちらかと言うとキュートな顔立ちだったのに比べ、S2になるとかなり攻撃的な顔つきになりました。これはS1オーナーからの不評をよく耳にするのですが、私はどちらにもそれぞれの良さがあると思っています。

ホイールはフロント16インチ、リヤ17インチです。このノーマルホイールのデザインはとても気に入っています。タイヤはADVAN A048というセミレーシングタイヤが標準装着となっています。路面が乾いていればいいのですが、濡れた路面だと面白いようにツルツル滑って危険です。

変わった形のライトは、上段がプロジェクターのロービーム、下段がハイビームで、そのユニットの隣にウインカーがあります。フロントの開口部にはドライビングランプもあります。ハイビームにしてもロー側も点灯したままで、さらにドライビングランプはハイビームと連動となっていて独自のスイッチは付いていません。なので、ハイビームにするとかなり明るいです。逆に、ロービームだけだと冗談だと思える程暗いです。

ドア

ドアの断面はかなりぶ厚いです。そして、ドアのヒンジがアルミのゴツイ部品で構成されており、窓はパワーウインドウになってます。

リヤ廻りはボリュームたっぷりな感じで、シメジのようなリヤウイングがハッチの部分から生えています。

マフラーはアーキュレーのチタン製2本出しです。音量はうるさ過ぎず静か過ぎず、音質は低音で気に入っています。マフラー下部には3ピースのディフューザーがあります。ダウンフォースを増大させる効果があるらしいですが、よくわかりません。材質はアルミで、これより前はフロントまでフラットなパネルがボディ下部を覆っています。

また各部にアルミ無垢からの削りだしパーツが使われていますが、リヤハッチのヒンジは普段見えない部分なのにかなり凝ったデザインです。

この車は形もそうですが色も派手なため、かなり目立ちます。よく声を掛けられるし、勝手に記念撮影をされた事もあります。 あるとき、高速のSAで観光バスのソバに停めたことがあったのですが、車に戻ってみると観光バスツアー客のおばさん達に取り囲まれていたこともありました^^;



室内はこんな感じ

室内

室内は基本的に狭いですが、足もとは広めです。画像の右端に写っているのがライトのスイッチで、上からポジション、ヘッドライト、リヤフォグです。

助手席の向こう側には一部アルミが剥き出しになっているシャーシの一部(サイドシル)が見えます。

内装でグレーに写っている部分とシートははアルカンタラ張りです。ステアリングは中心がオフセットされており、これにも一部アルカンタラが張られています。

メーターはシンプルなアナログで、オド、トリップ、燃料、水温がデジタル表示されます。

室内から後ろを振り返るとガラス越しにエンジンルームがあります。エンジンノイズと排気音が室内に入って来て結構騒々しいですが、これはこれで特別な車を運転している気分に浸ることができます。

Eixgeはエアコンとオーディオが標準装着されています。エアコンは思っていたよりも効きが良く、真夏でも一応快適にドライブすることができます。でもトヨタ車のようには効きません。オーディオはブラウプンクトとか言うメーカーのものが付いていましたが、操作性がいまいちです。音質は室内がうるさいためにあまり気にしてません。



エンジンルーム

エンジンルーム

ミッドシップなのでエンジンは後ろにあります。リヤハッチを開けるとエンジンが見えますが、開けなくてもリヤハッチのネット越しに見えます。雨が降ったらそのままエンジンに水がかかります。私は洗車の時はビニールでカバーをしてから洗車するようにしています。

エンジンルームの後ろには、ちゃんとトランクもあります。間口は狭いですが中はこの手の車としては結構な広さです。ただ、FRPの壁超しにエキマニが通っているのでナマモノを積むと料理されて出てくるかもしれません。かなり熱くなります。このトランクは一部FRPが剥き出しになっていて、工具等を積んで置くと走行中に暴れてリヤカウルが割れる事があるそうです。

エンジン本体はトヨタの2ZZ-GEというもので、セリカ(ZZT)などに搭載されているものと同じ1800ccの自然吸気です。また、ミッションもトヨタのものがそのまま使用されているようです。但し、エンジンマネジメントはLotusオリジナルのECUによっておこなわれています。



実は、屋根がとれます

屋根なし

ExigeはもともとオープンカーであるEliseをベースとしているので屋根が外れます。まあ、外した屋根を収納するスペースは無いので、出先で気軽にオープン! と言うわけには行きませんが、Eliseの幌が小加工で装着できるようです。但し、その幌はかなり高価なようですね・・・

写真を撮った時は、屋根はずしたらどんな感じなんだろう?って感じで興味本位で外してみただけですので、この車でオープン走行はしたことありません。秋口に屋根を外して走ると気持ちよさそうですね。

ちなみに、Exigeの屋根は結構重かったです。材質はもちろんFRPです。一人で外したんですが、重くて辛かったし傷をつける恐れがあるので出来れば二人で作業した方がいいかもしれません。

屋根はネジ数本で止まっているだけなので、作業自体は非常に簡単です。室内側にはちゃんと内張りも貼られています。



Exige Spec

形式 GH-1117
全長 3797mm
全幅 1727mm
全高 1159mm
ホイールベース 2300mm
トレッド(F) 1457mm
トレッド(R) 1506mm
最低地上高 130mm
重量(満タン、走行可能状態) 875kg
エンジン形式 2ZZ-GE
排気量 1796cc
最大出力 141kw(192ps)/7800rpm
最大トルク 181Nm(16.7kgfm)/6800rpm
ミッション 6 Speed

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