車体周り その1

★フロントフォークオーバーホール★

どうせやるなら、とことんやろう!って事で、もちろん、フロントフォークもオーバーホールしちゃいました。

フォークオイルはどれにしようか色々と考えましたが、結局ノーマルで最良の状態に戻すことを念頭に、純正指定のカヤバ10番を選びました。気に入らなければ、またやればイイだけだし・・・

お約束ですが、このサイトを参考に作業された場合において、いかなる場合でも責任は持てませんので、あくまで自己責任で作業を行って下さい。

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キャップ

例によって、取り外しの最中の画像はありません(w ただ引っこ抜くだけです。ただ、抜く前にフォークトップのキャップは緩めておきます。

で、抜いたフォークのキャップを外してスプリング、カラー等を摘出してオイルを抜きます。オイルは思っていたよりもキレイでした。

ダストシール

ダストシールを外します。はまっているだけなので、マイナスドライバーなどで慎重に外します。

この後、内部のカートリッジを止めているフォークボトムのボルトを外します。カートリッジが供回りしてボルトが抜けない場合には特殊工具で回り止めをする必要があります。

使用ツール:ヤマハ純正回り止め

オイルシール

オイルシールを抜きますが、マニュアルにはプレスを使え、と書いてあります。しかし、そんな設備はないのでアウターとインナーを持って勢いよく伸ばす方向に何度か引っ張ります。

何度かコンコンやると、オイルシール、スライドメタル共々、引っこ抜けます。

この時、勢い余って、残っていた少量のオイルが飛び散りました。

オイルシール

インナーチューブからニョキっと出てきたのがカートリッジです。この小さい筒が減衰力を発生させるらしい。

インナーチューブの端に付いてる黒いのがオイルシールで、その右の銀色と茶色のヤツが、それぞれスライドメタルです。

カートリッジ

上の画像でニョキっと出ていたカートリッジを、インナーの上側から抜き取ります。

なにやらバネがついてますが、これはフルボトムした際に緩衝の役目を果たすらしいです。

オイルシール等

インナーの下側に付いているスライドメタル、ワッシャ、オイルシールを取り外します。

外したらインナーとアウターをキレイに清掃して、組み立ての準備をします。

スライドメタル

さて、いよいよ組み立て開始です。

まずは、インナーチューブ側のスライドメタルを取り付けます。ケチらずに新品を調達しましょう。

スライドメタル

スライドメタルが付きました。

カートリッジ

カートリッジには、忘れずにCリングを取り付けます。

スプリング

カートリッジにスプリングを装着します。

カートリッジ

カートリッジをインナーチューブに挿入します。摺動面にはフォークオイルを塗布しておきます。

合体

インナーチューブとアウターチューブを合体させます。オイルシールやアウター側のスライドメタルがまだ入っていないので普通に入ります。

合体したら、ボトムのボルトを締めてカートリッジを固定します。この時も供回りするので回り止めが必要です。

使用ツール:ヤマハ純正回り止め

オイルシール

順番を間違えないように、スライドメタル、ワッシャ、オイルシールをインナーチューブの上から通します。オイルシールの向きに注意。

オイルシールのリップには、シリコングリスを塗布しておきます。

使用ツール:シリコングリース

シール打ち込み

フォークシールドライバーを使用して、オイルシールとスライドメタルを一緒に打ち込みます。最後まで打ち込めるよう、慎重に作業します。

使用ツール:フォークシールドライバ

サークリップ

オイルシールを打ち込んだら、抜け止めのサークリップをはめ、ダストシールを打ち込みます。

油面調整

さて、ここまで組みあがったら、いよいよフォークにオイルを入れます。スプリングは、まだ入れません。

フォークをフルボトム状態にしてオイルを注入し、ゆっくりと何度もストロークさせてエアを慎重に抜きます。

エアが抜けたら、自作油面調整ツールで油面を調整します。油面は純正指定と同じにしました。

使用ツール:自作油面調整器

完成

最後に、スプリングを入れてキャップをはめれば完成です。

フォーク単体でキャップの本締めは難しいので、車体に取り付けてからキャップの本締めを行います。

ダストシールとインナーチューブの摺動面にフッソオイルを塗布すると抵抗が減り、スムーズに動くようになります。

使用ツール:フッソオイル105


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