当時乗っていたYZF-R1は峠を一生懸命走ってる時や高速をぶっ飛ばす時は非常に気持ちの良いマシンでしたが、景色を見ながらトコトコ走ったりするのが苦痛でした。
峠を攻める、なんて言っても所詮は自己満足なので、別に速いマシンじゃなくても良くなって来ちゃったんですよね。なので、ゆっくり走ってもあまり苦痛ではなく、かといってモッサリしたヤツよりもキビキビ走ることの出来るモノを探してました。
当時はリッタークラスのネイキッドなども考えていたのですが、同じような値段でこのコオロギが飼えることがわかりました。そこで早速、KTMと言えばト○・ニシヤマ！と言うことで当時お店のあった大森に行きました。
お店に入ると、目当てのDukeは有りました。舐めるように見てるとお店の人が、「お客さん、Dukeですか？試しに試乗してみて下さいよ。乗ればわかるから！」なんて言うじゃないですか。その時は試乗する気がなかったのでヘルメットを持参して無かったのですが、貸してくれると言うので、せっかくなので試乗する事にしました。
いよいよ試乗です。まず、バイクにまたがります。オフ車ベースと言うだけあって足が全く届きません。バレリーナどころの騒ぎじゃありません。しかし、車体が軽いため不思議と不安な気持ちにはなりませんでした。
エンジンが暖まったので出発します。店の前の環七でアクセルをドピュっと開けてみたところ、想像していたモノよりも断然鋭い加速をします。これだけで、参ってしまいました。これなら、町乗りでもキビキビ走れるし、峠に行っても軽いので楽しそうです。そして、ブレーキがシングルディスクであるにもかかわらず結構な効きを見せました。
その日は、興奮さめやらぬまま、試乗車にまたがって記念撮影をしてもらい、見積書をもらって帰りました。
そして数日後、2003年8月のある日、別のお店で契約しました！(w
さて、私はKTMを買うなら、トシ・ニシヤマしか無い！と思ってました。なんと言ってもコレまではKTMを買えるのはトシ・ニシヤマしか無かったし、今は他の店で買えると言っても、それまで蓄積されてきたノウハウは半端じゃ無いだろうし・・・
しかし・・・ネットで色々と調べてみると、結構叩かれてらっしゃるのね^^;
別に叩かれてるからどうするとは思ってませんでしたが、Dukeを買うのに次の２店が候補にあがりました。
トシ・ニシヤマは言わずと知れたKTMの総本山です。KTMを日本に持ち込んで売るようになったのも、ここの社長だし、いわゆる、総輸入元でした。今となってはKTMの日本法人が設立されて１販売店になってしまいましたが、先にも書いたように、KTMに関することなら何でもオマカセ、です。いや、そのはずです、多分・・・。店の感じは、社長とメカニックがこぢんまりした店でやってる、いわゆるバイク屋、って感じでした。と言うことは、客と店の距離が近いです。ユーザーフレンドリーな対応が期待できます。
一方、グッドウッドとは、家から比較的近い、総合外車ディーラーです。最近KTMを扱うようになりました。他にもハーレーやドゥカティをはじめ、色んなメーカーを扱ってます。私はかつて、この店でBuellを買ったことがあります。Buellを買った時はまだそれほど大きくなかったのですが、今や儲けに儲けたのか外車のデパートみたいな規模になっちゃいました。かつては社長自らがBuellを積極的に売り込んでたんですが、今となってはバイクを売るのは営業担当、整備は別の敷地にあるサービスセンターのメカニックです。規模が規模だけに、メカニックも大勢いて、その時になってみないと誰に整備されるのかはわかりません。客と店の距離感を感じざるを得ませんでした。
で、どちらで買うのかは結構悩みました。
トシ・ニシヤマの社長は、結構フレンドリーで話しやすい人だったのですが、家から遠かったのです。さらに、店のあった大森方面って、普段は全く足を向けない方面だったのです。バイクの整備やら、ちょっとした用事で出かけるのはちょっと面倒かな〜って思いました。それと、ノウハウって言ってもそれはオフロードレースに関することであって、オンロード車のノウハウってのはどのレベルか見当が付きませんでした。まあ、あまり変わらないのかも知れませんが・・・
グッドウッドに関しては、家から近いのが魅力でした。場所柄的にも、よく足を向ける方面だったし、車で行っても駐車しやすいし、電車でも行ける状況でした。整備の面で多少引っかかる部分は有るのですが、整備は整備と割り切って、やってもらいたい作業内容をきちんと告げ、不要な部分は不要と言えば、それはそれでいいんじゃないか？と思えるようになりました。メカニックは一応、KTM-Japanの研修を受けているみたいだし・・・。
結局、グッドウッドで買っちゃいました。だって、近いんだもん。何かあった時に遠くに行くよりも近くに行く方がイイに決まってる！と思いました・・・。それに、値引きもありました。グッドウッドは普通のバイク屋と違って、車のディーラーみたいな感じでした。試しに値引きを迫ってみたところ、あっさりＯＫでした。さらに、純正タンクバッグもせがんでサービスしてもらいました。自分で買うには微妙な価格設定だったので、これは嬉しかったです。
ゴメン、トシ・ニシヤマ・・・私には大森は遠すぎた。でも、初めて行った時の記念写真は、今でも大切に持ってます(w
Dukeを買ってちょっとした頃、トシ・ニシヤマがKTMの販売店を止める、と言うことがわかりました。詳細は知りませんが、なにやら色々とあったみたいです。今はオートバイグッズの輸入販売をしているらしいです。かつて行った大森のお店は、もぬけのカラになってました。